ブルガリと『グランツーリスモ』のコラボレーションによってスペシャルなアルミニウムモデルが誕生。

25年以上にわたってリアルさを追求し続けてきたリアルドライビングシミュレーターです。現実と見分けがつかないほどリアルなグラフィックス、サウンド、そして挙動から世界中で愛されるタイトルで、シリーズ累計の全世界売上本数はなんと9000万本を超えます(2022年11月16日時点)。『グランツーリスモ』はeモータースポーツ大会も数多く常に開催されており、毎年行われる公式の世界選手権や国体・文化プログラムでの国内大会をはじめ企業対抗戦なども開催されています。

また、『グランツーリスモ』は世界中から選抜されたゲームのトッププレーヤーに本物のプロフェッショナルレースドライバーになるチャンスを与える「GTアカデミー by 日産×プレイステーション®」(今年公開された映画『グランツーリスモ』でその様子が描かれています)や自動車メーカーとコンセプトカーを制作し、ゲーム内や時に現実世界でも実走可能なレーシングマシンを登場させる「ビジョン グランツーリスモ」(以下VGT)など、数々のユニークなプロジェクトでも注目を集めています。

そんな『グランツーリスモ』の新たな試みとして、特別なコラボレーションウォッチがバルセロナで開催される『グランツーリスモ ワールドシリーズ(グランツーリスモ公式の世界規模のチャンピオンシップ)ワールドファイナル2023』の会場で発表されました。タッグを組んだのはイタリアのラグジュアリーメゾン、ブルガリ。登場したのは、2本のブルガリ アルミニウム グランツーリスモ限定モデルです。

「ブルガリ アルミニウム」は、自動車産業から着想を得たアルミニウムとラバー素材の組み合わせを取り入れ、ブルガリらしいグラフィックラインを取り入れた斬新な時計として1998年に発表されたコレクションです。本作は、新ムーブメントを搭載したブルガリ アルミニウム クロノグラフをベースに往年の伝説的なイタリアン・グランツーリスモカーのダッシュボードにインスピレーションを得た、鮮やかなイエローをキーカラーとし、それぞれ縦に筋目の入ったアンスラサイトダイヤルを備えた1200本限定のRef.103893とブラックのサブダイヤルを備えたイエローダイヤルで500本限定のRef.104006がラインナップされています。

ブルガリ アルミニウム グランツーリスモ 限定モデル Ref.103893
イエローダイヤルは1990年代の伝説的なイタリアのグランツーリスモ・カーのダッシュボードから着想を得たもの。

時分針や積算計を含むクロノグラフ針の形状や同心円状に溝の入ったサブダイヤルのデザインは共通ですが、ダイヤル上のインデックスに採用されているタイプフェイスは本モデルのためにイチからデザインされたものです(アップデート: 数字はグランツーリスモで採用されているものとのこと!)。カラーリングと書体デザインやタキメータースケールなどの違いでここまで表現が変わるのかと驚かされます。

自動巻きのアルミニウムモデルとしては初となるタキメータースケールが採用されており(意外かもしれませんが、以前に登場したブルガリとドゥカティのアルミニウムウォッチにもありませんでした)、スピードを追求する『グランツーリスモ』とのコラボレーションに相応しい仕様です。

ブルガリ アルミニウム グランツーリスモ 限定モデルのケースバック
なお、『グランツーリスモ』とわかる内容は文字盤側には一切なく、ブラックのDLCが施されたチタン製のケースバックにのみ表示されています。上からブルガリのロゴ、そしてビジョン グランツーリスモのロゴと“10TH ANNIVERSARY”の刻印が施されています。本作は2013年に始まった『ビジョン グランツーリスモ』の10周年を記念し、称えるモデルなのです。

勘の鋭い方、『グランツーリスモ』ファンの方はもうお気づきですよね? そう、それはつまりこのコラボレーションが腕時計だけに留まらないということを意味します。バルセロナ会場での発表内容には、コンセプトカー『ブルガリ アルミニウム ビジョン グランツーリスモ』も含まれていました。

ブルガリ アルミニウム VGTには、ブルガリ アルミニウム グランツーリスモ 限定モデルの素材やデザイン要素が反映されています。ボディにはサテン仕上げのアルミニウム、ボディ下部とテクニカルセクションにはカーボン、そして露出部分を保護するためにブラックラバーが使用され、アルミニウムウォッチの軽やかさと耐久性を兼ね備えています。コックピットとホイールのデザインを形成するラインもアルミニウムのストレートとラウンドで構成されたケースシェイプやビス留めされた関節式ブレスレットから取り入れられたものです。

コックピット内部は、アルミニウム、ブラックラバー、アンスラサイト色のアルカンターラが使用され、アクセントにイエローが取り入れられていることにより、エレガントでありながらダイナミックな内装が実現されています。

腕時計とコンセプトカー、両方のデザインを手掛けたのはもちろん、ブルガリ ウォッチ デザイン センター シニア・ディレクターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニ氏です。同氏は、国立デザイン大学ローマ校を卒業後、1998年にフィアットに入社し、2005年に自身のデザインスタジオを設立するまではフィアット・スタイル・センターでカーデザイナーを務めていた経験があります。ファブリツィオ氏のInstagramアカウントでペンと紙を使って時計だけでなく車のデザインを描く同氏の様子がよく投稿されているように今もかつてと変わらない非常に高い情熱が車へも注がれていることがわかります(ランボルギーニ・ミウラやフェラーリ・F40などの素晴らしいスケッチは必見です)。本作はそんなファブリツィオ氏でなければ、またコラボレーションに柔軟なブルガリでなければ実現できなかったプロジェクトなのです。

「ブルガリ アルミニウム グランツーリスモ 限定モデル」購入者は『グランツーリスモ7』上で試乗できるコンセプトカー「ブルガリ アルミニウム VGT」を、後日行われるソフトウェアアップデートにより先行入手することが可能です。

ブルガリ アルミニウム グランツーリスモ 限定モデルは、アンスラサイトダイヤルのRef.103893は1200本限定、イエローダイヤルのRef.103893は500本限定で、どちらも69万3000円(税込)。なお、ブルガリの公式サイトにて、いちはやく24時間限定の購入応募が開始されます。特設サイトはこちらからアクセスできます。