ドイツ製ダイバーズウォッチならではの魅力。 注目すべき時計

ドイツ製ダイバーズウォッチならではの魅力。 注目すべき時計

ドイツ時計が相対的なニッチなら、ドイツのダイバーズウォッチはニッチ中のニッチ。 ドイツ時計というと、オフセンターの文字盤や大きなカレンダー窓をイメージしがちですが、これらはフォーマルな時計に多い要素です。 かつて多くのドイツの時計ブランドは、フォーマルな時計しか作らないという固定観念がありましたが、それも多少は変わりました。

シーキューラージデイト

近年、人気のモデルであるヴィンテージダイバーズウォッチは、さまざまなブランドから発売され、好評を博している。 ヴィンテージトレンドの衰えぬ熱気を利用し、ブランドのダイバーズウォッチ分野におけるギャップを埋めるため、2019年、グラスヒュッテ・オリジナルはヴィンテージスポーツスタイルに焦点を当てた先駆的コレクション(スペツィアリスト)を発表しました。

スポーツエボリューション

実はグラスヒュッテ・オリジナルには、「スペツィアリスト」コレクションが誕生する以前にも、同じく外周ベゼルのデザインを採用したスポーティなスタイルにこだわった「SPORT EVOLUTION」というコレクションがありました。 しかし、SPORT EVOLUTIONはダイビングウォッチに限らず、モータースポーツ用に作られたモデルや、クロノグラフなどのコンプリケーションを搭載したモデルもあります。 SPORT EVOLUTIONは、スタイルの選択もよりコンテンポラリーになっています。 SPORT EVOLUTIONは、先駆的なコレクションに変わりました。

スペジマチックタイプRP TS 200

1969年に発売されたスペジマティック タイプRP TS 200をモチーフに、針の形状やわずかに盛り上がったクリスタル、夜光塗料などのディテールにこだわり、先駆的なコレクションを発表しました。 スウォッチグループに入る前のグラスヒュッテ・オリジナルは、かつてGUB(VEB Glashütter Uhrenbetrieb)と呼ばれていたことがわかっています。この時代に作られた時計は、現在の目で見るとまだ洗練されていませんが、当時はその堅牢性がより重要視されました。

シーキュー

この先駆的なコレクションには、現在、SeaQ(1-39-11)、SeaQ Large Date(1-36-13)のほか、1969年限定モデルがあり、ラージデイトだけでなく、直径、防水性、ケースバックのスタイル、ムーブメントの種類などがそれぞれ異なっています。

シーキューラージデイト

ダイバーズウォッチとして、SeaQは200m防水を備えています。 シーキューの日付窓は3時位置ですが、残念ながらケースバックは裏蓋が透けず、その下のムーブメントはドイツ時計の魅力であるグースネックの微調整ができる3/4板ムーブメントのCal.39-11です。 ザ・カル

Cal.36-13

一方、「SeaQ Large Date」は300mという高い防水性能を持ちながら、直径43.2mm、全体の厚さ15.65mmという剛性も備えています。 ドイツ時計の特徴のひとつである大きな日付窓は、4時半に設定されています。 ケースバックから見えるムーブメントCal.36-13は、ブランドのダブルGロゴをゴールドで配したスケルトンのローターで、Cal.39-11より100時間長いパワーリザーブを備えています。

SeaQ 1969 リミテッドエディション

総じて、力強いヴィンテージスタイル、洗練されたエレガントなデザイン、個性的なムーブメントなど、ドイツ時計ならではの魅力にあふれたパイオニア的なコレクションといえるでしょう。 しかし、高級ダイバーズウォッチの分野では、スイスの時計メーカーがほとんどを占めている中で、ドイツのダイバーズウォッチは上位に食い込むことができるのだろうか。 時間が解決してくれるのが一番かもしれませんね。